Before
80代 男性 痩
家族の男性が高齢となり徐々に認知低下もありトイレまで我慢が出来ず漏れてしまうと家族が相談に来店
日常の状態を代理人よりお聞きしたところ、一日に何度もトイレに行きたくなるとの事 また来店時の時期は冬で寒い時期であったため日中は寒がりもあり暖房を使用しながらこたつに常に入って体を温めている 認知傾向であるが尿意があれば自分でトイレに行こうとするが、廊下のトイレに行く途中で漏れてしまい常に家族が掃除をするので毎日が大変であるとの事
尿量は多い様である 体質は寒さが苦手であり寒がり
時期が冬で寒がりであり尿のトラブルであるため、尿や便をコントロールする臓器である腎を元気にしながら、温める成分が配合された漢方薬をチョイスして服用するようにお伝えした
After
服用して2週間継続したところで再来店された
開始してから徐々に日中のトイレの回数がやや減少してきたとの事
しかしまだトイレに行くまでに漏れる状態であると現状の説明をいただいた
引き続き同じ処方で補腎漢方を服用してもらった
更に2週間後に来店されて、服用する前に比べトイレの頻度が減りトイレに行く途中に漏れる回数が減ってきたと報告を頂けた
また完全に尿漏れは改善していないとの事でやはり同じ処方で継続が必要であると説明した上で服用の継続し経過観察中である
今回のポイント
中医学では二便(尿と便)は腎がコントロールすると考える また加齢により腎の機能が徐々に低下していく そのため、加齢に(中高年以降)伴い夜間尿の回数が増える傾向がある
季節が冬であり体質が冷えやすいという事もあり温めて腎の気(エネルギー)を増やす必要があった また生薬には収渋薬がありこれには汗や尿・便などが漏れ出過ぎを引き締めて軽減すると考える物がある 認知症は脳髄が委縮するので腎が低下していると考え、かつ年齢も高齢であるため以上の条件を合わせた生薬を配合した漢方薬をチョイスして服用してもらった事で、完全では無いが、年齢相応の範囲で症状の軽減とつながり家族の負担がやや軽減して喜んでいただけたのではないかと思う
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