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漢方でドライアイやかすみ目などが楽になった

Before


漢方相談前

70才 女性 中肉中背 主婦

 

最近視力低下や涙が常にあふれてスッキリしない 又ドライアイもある 加齢の為か目のカスミや疲れ目も気になる事としばらく前より血圧の変動が激しくなってきたことが気になると漢方相談に来店

食欲は普通 便通正常 冷え火照りはない 何か行事などがあり興奮すると寝つきが悪くなる事がある

足腰が痛いなどは無く 耳も遠くない 毎日ユックリ過ごしている

病院では血圧の薬剤服用中

舌質:淡紅 舌苔:やや少なめ

加齢からくる肝(目や自律神経)の衰えと腎(脳や足腰や骨や二便など)の年齢からくる衰えが考えられた

中医学では腎の衰えで体の潤いが減ってくると肝の潤いも減り減ると目が乾燥し、

 

便通は良いが食欲が無いこととドライアイなどから考えると胃腸機能が十分に働いていないため食事から気血の原料が吸収されていないため舌質が白く⇒血虚、涙が出やすい⇒気虚 ドライアイ⇒血虚 腎機能の低下⇒腎虚と考えられたため、胃腸の漢方と肝腎を元気にして疲れ目やかすみ目に良い漢方と血流を良くする漢方等をお勧めした

炎症があるため、入院して抗生剤を使用しながら暫く絶食をすると


After


漢方相談後

漢方を服用後は睡眠が良くなってきたとのことである 睡眠時の中途覚醒が減り朝は比較的スッキリと目覚めが良くなってきた

それに伴い血圧に変化が徐々に現れ、日中や夕方に急激な血圧上昇の回数が減ってきたので、血圧上昇による頭痛・頭重感やふらつきやのぼせが楽になってきた

上記の漢方を2~3か月継続することで、ドライアイ症状が軽減してきたので、涙が溢れる事がずいぶん少なってきて良かったと報告を頂けた

 

年齢からくる肝腎の衰え防止に漢方を引き続き継続していくと言われた


今回のポイント


中医学では肝腎は加齢により個人差はあるが、衰える物である 極端に衰えるといろいろな体の不調があらわれる事がある

肝の衰えは自律神経のコントロールであり、手足や頭のスジ筋肉のコントールが低下することで震え等が出る場合もある

また腎は歯・骨・脳髄と関係するため、衰える事で歯が脆くなり骨粗鬆症(身長が縮む、腰背中が曲がるなど)などが考えられる

腎の働きとして「物事を持続して行う力」と関係するため、加齢とともに睡眠時間が短くなる傾向がある

腎は腰に存在しており、腰から足が備わっているので、長時間の歩行がきつい・早く歩く事が出来なくなり・膝関節などが痛むなどのトラブルを感じる事も考えられる

 

その為、補腎を早い段階で開始することでアンチエイジングにつながると思う

薬剤師 相良 宇宙
薬剤師 相良 宇宙