Before
60代 女性 会社員 中肉中背
一年前に突然体の横側に発疹ができ徐々に痛みや痒みが出来たため病院受診した
診断の結果は帯状疱疹であった 最初は抗ウイルス剤・痛み止め・ビタミン剤などを服用し発疹や強い痛みは徐々に落ち着いてきた
傷跡は残らずにきれいに回復したが、ピリピリした痛い様で痒いような状態が継続した
病院では痛み止めや違和感を軽減するための抗ヒスタミン剤が処方されていたが、1年経過しても自覚症状に変わりは無く困っていたため漢方相談に来店された
一日中続く痛みや痒みは神経が正常に働いていないと考えられ、中医学では経絡に問題が生じていると考えられた
経絡の流れや働きが正常化するには活血(血の流れを正常化する)と通絡(神経の働きを正常化する)が必要のため、それに合わせた漢方2種類をお勧めした
After
服用2週間後に来店されたため状態を確認したところ、2週間程度で全体的に症状が半減して楽になってきたことが分かったと話された
引き続き2週間服用追加して様子を見てもらうことに
合計1か月漢方を服用した後に来店し症状を確認したところ、皮膚の違和感も痛みも完全になくなり、1年以上も気にしていた皮膚のトラブルを全く気にせずに生活できるようなったと喜んで話された
今は体質改善に定期的に漢方で身体のケアを継続中である
今回のポイント
帯状疱疹発症から1年以上経過してからの漢方治療であったため、ある程度治療に時間が必要であると思われる症例であったが、思いのほか1か月で納得できる状態までに改善したのは神経の働きを正常化する生薬と生薬の成分が全身へ巡るように活血薬を併用したためではないかと思われる
また生活養生として適度にウォーキング等も行い気血の巡りを良くするように話した
経絡が詰まると痺れ・感覚の低下・麻痺・感覚異常などの症状として感じる場合があります
詰まりを軽減するためには昆虫や爬虫類・樹脂などの生薬が効果的であると考えられています
漢方医学にはまだまだ多くの不思議であり、興味深い事が多いと日々思っている
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