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漢方で肌荒れ・ニキビに悩まなくなりました

Before


漢方相談前

30代 女性 教員

 

以前よりニキビと肌荒れに悩んでおり、相談に来られました。

いろいろと症状を確認すると肌荒れは常にあるが、月経周期と関係があり、特に高温期になると赤いニキビが多くなる。月経が終わると赤いニキビは改善してくる。

他の症状としては、体が浮腫み易く、気になっていたとの事。

仕事柄朝が早く、夜も遅いため、食事が不規則であった。十分に食事が取れないので間食をする事がある。(特に甘い物など)便秘などは無いが、頭痛発作が頻繁にある。

漢方で考えると、主訴である皮膚のトラブルは胃腸や肺の問題であり、頭痛は肝の問題と思われたので、食事養生と睡眠について注意してもらう事に。

頭痛薬では一時抑えであり、根本改善とはなっておらず、頭痛発作が起こらない様な体質にしてもらう為に肝(自律神経)を休ませる時間が必要と説明しました。 (ある程度規則的に早く就寝してもらう)

肌トラブルに対しては胃腸の機能を高める漢方と血の巡りを高める漢方、良い血を増やす漢方のシロップ剤をお勧めしました。以上を一緒にお湯に溶かして服用する様に説明。

 


After


漢方相談後

飲み始めたら、胃腸の機能が高まるにつれ、浮腫む回数が減ってきて、また睡眠を十分にとることで肝(自律神経)の機能を回復させたため、頭痛が改善し、頭痛薬の使用量も減ってきたとの事。

特に固定痛は(いつも同じ部位が痛む)血流が悪いために、そこへ十分な栄養のある血が届かない事が原因なので、血の巡りを良くする漢方と良い血を増やす漢方シロップ剤で栄養を送り届ける事で改善します。その結果、頭痛や肩こり、肌のくすみなどが少しずつ変化していました。

その状態を維持するため、引き続き食養生と漢方の服用を継続中。


今回のポイント


もともと人には体の機能を正常な状態に戻して維持する働きがあるが、食事や生活リズムの乱れなどがあるとその機能が本来の働きを行えなくなり、その結果皮膚や痛みなどの症状として現れてきます。

体に合った食生活養生を行いながら、その時の体に必要な漢方薬を使うことで効果的に症状の軽減につながります。

過度な甘い物(間食)の取り過ぎの影響も皮膚へ現れるので偏った食事にも注意が必要と考えらます。

薬剤師 相良 宇宙
薬剤師 相良 宇宙