Before
30代女性。中肉中背。
昔より生理痛があり毎周期痛み止めが必要でした。
高温期から月経期にかけて頭痛があり、手足の冷え・疲れ易い・浮腫み易い(特に起床時)・体の乾燥感(特に冬)・肩こり・月経前の胸の張りなどがある。
食欲普通、便通は良好。
生理周期は35日以上でやや長め、月経期間も7日以上でやや長め、血塊(+)、痛み(++)である。
高温期の半ばより頭痛が起こるため痛み止めが手放せないとのこと。
仕事が忙しく起床時間は早く就寝時間は遅い為、睡眠時間が不規則である。
体の冷え(特に冬が酷い)があり生理周期がやや長い事から、漢方で考える血の不足と血行不良があると判断し、良い「血」を増やす漢方と「血」の巡りを良くする漢方を一緒に服用してもらうことに。
After
1周期目で生理痛は無くなり、痛み止めが不要となったが生理時の血塊が続く様であった。また肩こりは随分と楽になったとの事。
同じ漢方を継続してもらう事に。
2周期目では再び頭痛があり痛み止めが必要な時があったが、生理痛は酷くはなかった。生理時の血塊は減ってきたがまだ出るとの事。
引き続き同じ漢方にて様子を見る事にしてもらった。
3周期目では頭痛・生理痛も無くなり、痛み止めが不要になった。血塊もほぼ出なくなり、月経期間も7日間で安定してきた。
肩こりも随分と楽であるとの事。
浮腫みも以前より酷くは無くなってきたが、時々に気なるので浮腫みの漢方を続け、経過を観察中。
今回のポイント
この方は仕事で体を動かす事をしているが、仕事が忙しく、生活と食事の不規則などからくる血行不良と血の不足により痛みが起こっていた様です。
不通則痛(ふつうそくつう)の痛みの為、2種類の血の巡りを良くする漢方を併用する事で、長く続いていた痛みが短期間で改善出来た様です。
再び悪くならない様に食生活の養生にも注意が必要です。